
多くの富裕層が持っているのが不労所得。働かずとも経済が回る仕組みで恩恵を受けているので、空いた時間で好きなことができるわけです。新しいビジネスを考えたり、人と会い人脈を増やしたり、趣味に没頭したりとさまざまで、この取り組み方が普通ではない。たとえ富裕層とは言えなかった時代でも、彼らがもつマインドは今と変わりなかったかもしれません。
投資先は自分
富裕層または富裕層を目指している人の共通点は「自分に対して惜しみない応援をする」こと。投資先が自分なのです。彼らはどのように投資しているのでしょうか。
お金を使う
富裕層はお金の使い方がとても明確です。見栄のために身銭を切ることはなく、必要と感じることにのみお金を使います。
一般人との最大の差は、自分自身にお金を使えることでしょう。経済状況が悪い場合は仕方ありませんが、多少なりと余裕が出てきたときに自分に対してお金を使えるかどうかは、今後の人生に大きな差を生む要素になります。
資格取得のスクール通いや気持ちよく過ごすための引越しなど、大金が動くことに人は躊躇しがちです。しかし富裕層マインドを持っている人は、それを浪費ではなく投資と考えます。「スクール通いはお金が勿体ないから独学でやろう」「この部屋もよくよく見たら悪くない」と、自分を騙しながら現状維持をしていませんか?その「勿体ない」は「自分には勿体ない」であることに、気づかない人が多すぎます。
富裕層は自分のお金を自分に使うことを「勿体ない」とは考えません。趣味で始めた焼き物がエスカレートして、自宅に焼き窯を作るのも勿体ないことではないのです。
時間を使う
働かなくてもいいのだから使える時間はたくさんある、それは一理あります。しかし、まだ富裕層とは言えない時代にも、彼らは自分の時間を大切にしていました。ただし一般人とは使い方に大きな差があります。
例えば健康管理のためにウォーキング。一般人は正しいウォーキングを意識したり、周囲の風景を楽しんだりするのがほとんどでしょう。リフレッシュすることで行動が変わるので、これも素敵な投資です。しかし、富裕層マインドをもつ人はウォーキングを思考整理の時間と捉えます。あのタスクはどうなっているか?新しい企画は誰に任せるべきか?歩きながら1人で黙々と考え、それを実行に移す。これは歩行禅とも呼ばれ、心を穏やかにする方法として紹介されています。
ウォーキングの時間をリフレッシュで終えるのか、次へのはしご掛けにするのか。短い時間であっても将来に大きく影響するのは後者でしょう。
批判を受け止めるタフな精神力
アドラー心理学をベースにした「嫌われる勇気」という人気の書籍があります。人目ばかりを気にするのではなく、自分を大切に生きるためのマインドはどうあるべきかを指南している本です。批判を気にしない厚顔無恥とは違います。批判や批評を当たり前としつつ、それを自分の人生にどう生かすか?を大切にするものです。
人からの批評を自分のリソースに変えるパワフルさを持つ人が、人生を上昇させる気流を作ることができます。すべての富裕層がそうだとは申しませんが、そんな人物が多いように感じられるのは確か。このマインドはぜひ見習いたいものです。