
これまで出会った富裕層の方たちの共通点は「軽装であること」です。お金持ちであればあるほど、物の量は減る傾向にあります。友人の紹介で知り合った男性(Aさん)は、出張やプライベートで海外へ滞在する際、持ち込み手荷物は1個で済ませると言っていました。彼のような富裕層が手ぶらで過ごす理由を、今回エピソードを交えながらお話します。
無駄を嫌う傾向にある
Aさんは普段、国内の取引先・友人が集中している都内に住んでいます。頻繁に会う人たちが多いところに住居を構えている理由としては「移動が最短で済む」からだそう。いつでも越せるよう、必要な荷物は最小限にとどめています。取引先とのアポは基本自宅で。移動時間が短縮でき、相手が遅れても自宅でくつろぎながら相手を待てるからとのことです。
海外へ出張に行く時は、荷物は機内持ち込みの1個のみ。服や下着は現地で調達できるため、わざわざ持参する必要はありません。PCはレンタルで利用すればどこかに置き忘れる心配もなし。パスポートと財布、スマホがあれば何でもできると言うから驚きです。
極限までモノを減らす
堀江貴文氏は財布を持たずにマネークリップを使うとのことで、Aさんも度々使用しているそうです。厳禁とクレジットカードが入った財布を肌身離さず持つのは、スマートさが失われるだけでなく誰かに狙われるリスクが高まります。マネークリップは現金を収納できるコンパクトさが売りなので、スーツの内ポケットに入れても響きません。「海外でチップを渡す時もスムーズに渡せる」と言っていました。
Aさんに限らず富裕層の方はスマホを駆使しています。思いついたアイディアややるべきタスクをスマホで一括管理。ノートや手帳にぎっしり書く派もいるかもしれませんが、私がこれまで出会った富裕層は断然スマホ派です。秘書がいらっしゃる富裕層はその方たちにお任せかもしれませんが、Aさんは秘書を雇っていないので、もっぱらスマホが相棒とのこと。
富裕層思考に近づくために手ぶら生活をスタート
Aさんに触発され、私も手ぶら生活を始めています。銀行員で海外出張のチャンスはないため、手持ちの荷物を減らすことから始めました。レシートで詰まっていた財布の中身を整理し、必要なものだけを収納する癖付けをしています。そもそも不必要な物を持たないよう、小さめのボディバッグを購入しました。
そんな中、Aさんから誕生日プレゼントをいただくことに。気になる中身はとあるブランドのリュックでした。彼には手ぶら生活を始めたと言っていません。私が常日頃リュックを持ち歩いたことを覚えていたらしく、わざわざ選んでくれたようです。…手ぶら生活を抜け出すにはなかなか難しいかもしれません。