すべてにおいて損得勘定で動く

考える男性

多くの富裕層は、家族はもちろん周りの人に対しても投資をし、人脈を広げるために行動しますが、中には損得勘定で動くタイプもいます。少なかれ誰でも持っている思考・行動ではありますが、それが異常に強いと周囲が驚くかもしれません。今回はとある富裕層の方のお話をします。

お金を好き放題使っていた

彼(Bさん)は大学在学中に会社を立ち上げ、アパレル関係の店を出店しました。ですが、事業拡大を無理に行ったことで数年後に会社が倒産。倒産前は、大金がみるみる手元に入ってきたので、少額のお金はお金として捉えなかったそう。

フェラーリ・ベンツ、ロールス・ロイスといった高級車を複数台乗り換えて所有。当時所有していた賃貸物件は6件で、月々の家賃は約1,000円にのぼるほど。夜な夜な遊びに繰り出し、一晩で数百万使うことも頻繁にあったそうです。お金があるのが当たり前と思っていたBさんでしたが、会社倒産を機に人生は一変しました。

以前と比べると質素な暮らし

一時期は借金まみれで苦しんだBさんでしたが、これまでの経験とスキルを武器に、海外で別のビジネスを立ち上げました。絶頂期と同様、今は富裕層レベルにまで到達しています。依然と大きく変わったのは生活スタイルです。
彼は今居住地をアジアに移していますが、毎月10万円以下で生活しています。豪遊していた彼はすでに存在していません。一般人と同様のレベルで日々を送っているのだから、人は変わるものです。

だいぶ前に彼と会ったとき「お金そのものが悪いのではなく、お金の付き合い方が悪かった」と話していました。今の暮らしで物足りないのでは?と聞くと「物は確かに少ないけど、心に余裕がある」と嬉しそうに話していたのを思い出します。

人をあてにせずお金を信用する

彼がアパレル関連の会社を立ち上げ成功した時は、さまざまな人が近づいてきたとのこと。もちろん利益に直結する話を持ちかけてくれた人もいましたが、ハイリターンの投資に誘導しようとする人もいたそうです。実際、数千万円の投資金額が水の泡になったことから、今はどんなにおいしい話でも周りの意見に左右されず、自分の意思で動くようになったとのこと。これは富裕層なら当たり前の思考かもしれません。

また、彼は人脈に関する投資をやめ、本当に必要な人だけとかかわっています。交友関係が広かっただけに「付き合いが悪くなった」と、離れていった人もいたそうですが、かえってこの状態が心地良いとのこと。彼は「LINE交換は有害」と言っていました。そんな彼と関わりを持てているのは、今のところ有益な人だと思ってくれているのかもしれません。いつ連絡が途絶えるかは分かりませんが、関係があるうちに富裕層の思考・スキルを吸収します。