一口に富裕層と言ってもさまざまなタイプがいまして、俗にいう「成金タイプ」になるのでしょうか、お金の使い方がノーブル(高貴)ではない方々も存在します。
そんな方々の行動はメーターを振り切っている感があり、思わず「家族にこんな人がいたら大変だ…」とも。しかし、富裕層はそんな家族の趣味にも寛容なのです。とくに海外の富裕層には、桁外れに自由だと感じるエピソードが多いですね。ここではアジア在住の某富裕層のエピソードをご紹介いたします。
良いものは真似から入る
要は他人が始めた目新しいことにすぐ飛びつく、というパターンです。友人がフラワーアレンジメントを習い始めたら、次の週には自分も始めている、なんてのはまだかわいい。富裕層は自分で教室を開きます。
さすがに教える技術がないことぐらいは自覚しているので、最初は先生をお呼びして自分も学びます。負けん気が強くある程度までは上達するので、褒められるようになったら自分が先生として活動し始めるパターンの繰り返し。向いている趣味なら問題ありませんが、向いてもないのに教えたがるのは迷惑以外の何ものでもありません。
ある富裕層の奥様は、ある日突然「料理教室を始める」と宣言。家では家政婦さんが料理をしていて、本人は果物をカットする以外で包丁を持つこともないというのに。レンタルしたスタジオにシステムキッチンや調理家電がどんどん運び込まれたはいいが、教える料理が初級過ぎ。富裕層仲間の伝手で集まってきた生徒さんは困惑しかありません。さすがにまずいと思った夫君が料理の先生を雇って教室に派遣し、どうにか教室の体裁は守っているようです。閉鎖しないところが金持ちな感じですね。
妻の第2の趣味
そんな奥様の第2の趣味、というかライフワークは不動産売買。もう半端ないレベルです。
覗き見されたくないから隣の棟を買う
発想がぶっ飛びすぎてもはや一般人には理解できない話です。ある奥様はお住まいのマンションで「隣の同じ階の人と目が合った」そうで、先方が引っ越した途端その部屋を購入されました。賃貸にするにしてもまた他人が入ると同じことの繰り返し。そこで奥様が取った手段は「息子夫婦を引っ越させる」でした。
億ションのペントハウスなので、いきなりではあったものの息子夫婦も了承。嫁は姑と目が合わないように部屋のカーテンは閉め切ったままで生活しているそうで、奥様の「誰かと目が合う」事態は避けられています。
実はこの富裕層ご夫妻、奥様の不動産衝動買いで引越し回数は二桁に上っているそう。御主人は運転手付きのリムジンでフレックス出勤なので、特に問題ないと思われている様子。賃貸に出すことで収益があるので、まあ悪い趣味とはとらえていないのでしょうね。