お金持ちの中には、月々の収入が多いフロータイプや、元々の所有資産が多いストックタイプがいることをご存知でしょうか。そのストックタイプは、実物資産が多いor金融資産が多いタイプに分類できます。投資をする必要がないほど潤っている方もいますが、お金は使えばそのうち無くなるものです。実際のところ、お金持ちの方はどのようなものに投資をしているのでしょうか。
お金持ちが行っている投資の方法
不動産投資
アパートやマンションを購入し、他人に貸すことで賃料収入を得る投資です。株式と比較すると毎月安定した収入が得られます。不動産投資には「ワンルーム投資」と「一棟買い投資」の2種類に分けられます。ワンルーム投資とは、その名の通り分譲マンションの1室を購入して、貸し出す方法です。1室のみの購入なので、購入資金や維持費などが少なくて済むのが大きなメリット。ですが、1室分の収益なので大きなもうけを得られません。
一方、集合住宅や戸建て住宅を一棟購入し、貸し出すのが一棟買い投資です。初期費用が高いのが痛手ですが、そのぶん多くの家賃を得られます。購入資金がない場合は、ローン利用で投資できるのが大きな魅力です。
株式投資
株式会社は資金を集めるために多くの人に出資をしてもらい、株式を発行します。この株式を購入するのが株式投資です。会社はお金を出資してくれた投資家に対し、毎年利益の一部を配当金(インカムゲイン)として利益の還元をしてくれます。
また、購入した株式の株価が上昇することで得られる「値上り益(キャピタルゲイン)」が生まれるのも、株式投資ならではのメリットです。例えば、A社の株を15,000円で買い、半年後にA社の株価が17,000円になった時点で売却すると、2,000円(17,000円ー15,000円)が値上り益となります。
企業が株主の持ち株数に応じて、自社製品や優待券などを提供する「株主優待」もあるので、自分好みの株主優待の内容があれば、その時に株主になるのも賢い投資のやり方です。
投資信託
投資家からお金を集め、一つにまとめた後、ファンドマネージャー(投資の専門家)が運用する投資商品です。予算に応じて小額から始められます。一括購入はもちろん少額積み立ても可能。月100円や500円から積立てられる金融機関もあります。専門家が運用するため、投資への知識や経験が無くとも始めやすい投資です。
ただし元本保証ではなく、購入した価格より値下がりする可能性があります。購入時手数料が発生する場合があるため、購入時手数料が無料の投資信託「ノーロード」を選択するのも一つの手です。信託財産の中から毎日差し引かれる信託報酬(運用管理費用)も発生するので、それも念頭に置いたうえで購入しましょう。
債券
債券とは、国や地方公共団体、企業などが資金を得るために発行する借用証書に近いものです。国が発行するものは「国債」、企業が発行する「社債」、地方公共団体が発行する「地方債」が代表的な債券として挙げられます。
債券の最大のメリットは、満期まで保有すると、債券に記載された額面金額が戻ってくることです。株式投資の場合は、投資先の企業情報や経営状況を調べる必要がありますが、債権は途中売却をしない限り、保有するだけで利息を受け取れます。
とはいえ、買い付けた債券の発行体の業績が落ち込むことも考えられるので、発行体の信用度・発行量・人気度は調べておくのが望ましいです。