失敗を多く重ねるほど成功者へ近づく

ネクタイを直すスーツの男性

富裕層は財を成すためにさまざまな経験やチャレンジを重ねています。とんとん拍子に上手くいく場合もありますが、失敗のほうがその数倍以上に多いものです。結果が想像しにくいことに挑戦する場合、人は不安や恐怖を感じます。ですが、富裕層の成功者は、そのネガティブな感情を払しょくし、失敗を受け入れるからこそ成長し続けるのです。今回は富裕層が考える失敗の重要性とマインドをご紹介します。

失敗やミスは悪いことではない

仕事を進めるにおいて、自分の想い通りに進まないことは多々あることです。そこで起きるミスや失敗は、スケジュールの立て方・業務手順に問題があります。
ミスや失敗をしたときにやりがちなのが、落ち込み・やる気をなくすなど、マイナスに受け取ることです。そのような受け取り方をすると、自分にとって害になるものと認識するため「今日起きたことは早く忘れよう」と事実から目を背けます。振り返りを行わないので、結局同じようなミスや失敗を繰り返すのです。

ミスや失敗が起きても否定せずに受け入れる

同様のミスや失敗を起こさないためにも、まずはその事実を受け入れることが大切です。「なぜこのようなミス・失敗をしたのか」という原因を振り返り、自分の中に内容を蓄積します。人間は機械ではありません。誰しも間違いは起こすものと考えを切り替えたほうが気持ちが楽になります。
もし、ミスや失敗が起きたら原因追究と改善策を考え、皆の前で共有をします。ミスや失敗が起きたことにより、業務がスムーズにはかどり、安全性がもたらされるのです。

ただし、大きなプロジェクトであればあるほど、ミスや失敗は増えます。その途中で折れてしまえば、今まで頑張ってきた苦労が水の泡。挑戦する組織・人材は、試行・ミス・分析をひたすら繰り返し、理想的な方策を探し続けているからこそ、結果成功を成し遂げられるのです。

成功者ほど「できたこと」に固執しない

「上手くいく方法」をストックするのも大切ですが、ミスや失敗を積み重ね「上手くいかない方法」を蓄積している人のほうが、仕事や信頼を勝ち取れます。成功経験を多く積んだほうが気持ち良いですし、ストレスを感じないものです。しかし、プロジェクトの中には幸運が重なって成功につながったケースもあります。そのようなプロジェクトは、なぜ上手くいったかの理由を深く見いだせません。

一方、ミスや失敗には必ず理由があります。例えばExcelの入力ミスの原因は「元データと照らし合わせる箇所を誤った」「入力途中に別の作業をしていた」など、さまざまな要因が出てくるものです。つまり、成功事例を振り返る場合と、ミス・失敗を振り返るケースとでは、得られる学びや量が異なります。富裕層を目標とするなら、成功を狙うよりもミスや失敗を恐れず突き進むのがベストな生き方です。